敷地に建物を建てようと思えば、敷地のどこに建てるかは重要なポイントになります。
敷地は整形はないので位置はしっかり決めないといけません。
「あとからこっちに移動しよう!」なんてことはできないので・・・

配置を計画するときは、何もなければ敷地の北側と西側に寄せるのが一般的です。
しかし、この考え方は間取り優先で作ると、こういった考え方になります。

最近「建築士の言いなりに作って、配置を失敗した」という話を聞きました。
このような失敗は、設計者の説明不足か、打ち合わせ初回から間取りしか見ていなかったんだろうなぁと思います。

敷地には法規制がかかります。
敷地に建築できる面積はもちろん、斜線制限や壁面後退、採光計算、給排水経路などたくさんの制限を考えて建築士は配置を計画していきます。
(斜線制限:道路や隣地にかかる高さの制限 壁面後退:隣地や道路からの離れを規制した制限)
ここまでは、一般的に配置を決めるルールです。

もっと突っ込んでお話すると、本来は間取りをつくる前(一番最初)から、
周辺環境(隣地の建物や窓、借景や光や風など)、計画地の形や高低差、道路の位置形状などを考えて、建物の形や屋根の形状、部屋の取り方や庭の位置、車庫の位置など計画していきます。
つまりこの段階で配置はほぼ決まっているのです。

もちろん計画していく中で少しの微調整はありますが、、、

方眼紙の上で計画するのではなく、敷地をしっかり読み取ることが良い家づくりの第一歩です。
間取り優先の家の作り方は辞めて、建物の位置とプランニングは同時に最初から考えましょう!
そうなるとやっぱり、経験豊かな建築士にしっかりアドバイスと提案をもらうのが一番の近道ですね!