工事が始まって、基礎が作られます。実はここって結構重要です。
現場監理で、建築士がシビアに見る必要がある基礎。
私たちが見てる視点と何が違うのだろう?
そんな疑問を感じたことはありますか?
ほとんどの方が、「基礎ができた!!」 「意外に小さいなぁ」
なんて思うだけで、細かくはわかりませんよね。
では、建築士は、基礎のチェックをどんな視点でみているのでしょうか?
この記事でわかること
- 基礎工事の際にチェックすること
- ちゃんとした建築士がどんな所に注意しているか
基礎工事の際にチェックすること
まずは、基礎は建物を作る上でとても重要です。
間取り・仕様の打合せが終わって、「ふぅ〜あとは建つだけだ!」って気持ちのところにすみません。
工事が始まって、チェックが必要なことに「基礎」工事があります。
「基礎」という言葉の通り「基礎=押さえる必要がある大事なところ」です。
基礎が悪いと家の上物(間取りや構造など)が良くても壊れます。
まずは、建物位置を確認しよう、現場監督に日程(工程)は確認しよう
基礎工事の前に、本来は「やり方」や「地縄張り」といって家の位置を確認する方法をとります。
通常の施工会社でしたら、ここでお施主様を呼んで、現地にて建物の場所と建物の形を確認して頂きます。
これがずれていると、家の計画自体がNGになります。注意しましょう。
(この地縄張りのチェックを依頼されなかった場合は、必ず基礎の工事前に確認しましょう)
その他、チェック事項は、ちゃんとした建築士が行っていることを参考に現場監督に聞いてみてください。
(現場は、危ないので安全を確認して、現場監督の許可を取ってから確認してください)
ちゃんとした建築士がどんな所に注意しているか
建築士は、現場監督とは別に、「工事監理」を行います。
これは、図面通り作られているか、法的なことがしっかり守られているか、を確認していきます。
現場に行く前から、始まっている チェック
まずは、図面を読み解くところから始まります。
通常は、ちゃんとした建築士に設計をお願いすれば、「工事監理」も一緒にやってくれるはずです。
自分で作った図面だから、チェックポイントも熟知しているはずです。
ここは、現場も分かる建築士に設計を頼むメリットでもありますね。
【具体的にチェックしていること(一部)】
・建物の配置図の読み込み
(位置や地面からの建物の高さ=GL高さなど)
・地盤の状況確認
(基礎補強が必要な場合は、基礎補強がどんなことをするのか、強度や施工方法など)
・コンクリートの強度などの確認
他にも多々ありますが、現場に行く前に状況を確認しています。
現場に行って、チェック
現場では、事前にチェックした内容と設計図書を用いて、現場監督立会いの下、現地を確認していきます。
【具体的にチェックしていること(一部)】
・建物の配置とGL高さ(GL:基準となる地面の高さ)
・配筋(鉄筋)が図面通りの寸法・本数であるか
・コンクリートの被り厚(厚み)がしっかり取れているか
・ぐらつきが無いか、しっかり結束されているか
・配管はしっかり固定されているか、補強されているか
などなど、現地では確認することがいっぱい。
これの現地確認は、建築士の監理に重要なことです。(現場監督に任せきりのメーカーや工務店もありますよ)
もちろん、瑕疵保険の検査でも第三者機関にチェックはして頂きます。
このあと、「コンクリートの打設」といって、コンクリートを流し込んでいきます。
まとめ
基礎工事は、たくさんチェックすることがあります。
当たり前のことですが、現場が図面通り出来上がって家は安全になります。
設計事務所の建築士は「ちゃんと現場をチェックしている」と理解して頂けると、今後の家探しのパートナー選びでも安心ですよね。
注文住宅を建てる際に、設計事務所はあなたの立場に立って考えてくれる唯一の存在です。
ハウスメーカーや工務店は会社で利益を出すことが最優先になるので、現場監理は現場監督に任せきりです。
現場に行ってアドバイスをくれる建築士は、少ないと思います。
「現場監理」は、経験が必要です。図面が引けても現場が見れないと整合性はわからないからです。
工務店やハウスメーカーの設計者が全ての現場まで行って検査していると、時間がかかりいつまでも着工ができず数をこなせません。着工棟数が多いということは、それだけ時間を短縮する必要があるということです。
つまり、一人のお施主様に時間がかけられないと言うことになります。
その結果が、「設計・監理一体の自社監理」になるのです。(設計と現場施工を一社で行うこと)
注文住宅を建てることは、初めてという方が多く、「家づくり」をしっかりと勉強しないと工務店のいいなりになり、失敗してしまい、後悔することになります。
「満足!!」といっている人は、本当の家づくりを知らないことで「満足」と感じているかもしれません。
後悔しないためには、プロの意見をしっかりと言ってくれる設計事務所を見つけて、理想の暮らしを手に入れてください。
この記事が少しでも役に立って、設計事務所に相談してみようと思う方が増えると幸いです。
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