新年明けて最初のブログです。
新しい年を迎え、
何かを成し遂げたいとか、立派なことを言いたいというより、
これから自分がどこに向かっていくのかを、一度、言葉にしておきたくなりました。
私はこれまで、建築の仕事に長く関わってきました。
たくさんの家を見て、たくさんの暮らしに立ち会ってきました。
性能が高い家、デザイン性のある家、
評価されている家も、数多くありました。
それでも、現場で「少し引っかかる」瞬間が、何度もありました。
完成したときはとても満足していたはずなのに、
数年後、なぜか落ち着かなくなってしまう家。
暮らしが少しずつズレていくような感覚です。
それは、決して恵まれた条件の土地ばかりではありませんでした。
小さな土地、変形した敷地、
法規や周辺環境に制限の多い場所。
そうした条件の中でこそ、
「暮らしをどう整えるか」が、よりはっきり問われると感じてきました。
家は、建てた瞬間がゴールではありません。
そこから始まる毎日こそが、本番です。
仕事、家族、年齢、体調、気持ち。
暮らしは、時間とともに少しずつ変わっていきます。
だからこそ、
つくり込むことよりも、整えること。
一時の正解よりも、途切れずに続いていくこと。
今の私が大切にしたい建築の軸は、
「途切れない暮らしを整える建築」です。
図面の話もします。
間取りや光、風の話もします。
ときには、エネルギーや感覚の話が出てくるかもしれません。
どれも、暮らしが自然に続いていくための視点です。
今年は、
家づくりのこと、暮らしのこと、
建築士として現場で感じてきたことを、
少しずつ言葉にしていこうと思います。
まとまりのない文章になる日もあると思います。
それでも、どこかで誰かの暮らしを
そっと整えるきっかけになれば嬉しいです。
これから、よろしくお願いします。

