家づくりの相談を受けていてよく耳にするのが、
「もっと早く知っておけばよかった」という後悔の声です。

住宅展示場やSNSでは素敵な家がたくさん紹介されていますが、
「その裏側には“見えない落とし穴」があります。
今日は建築士として、図面を見るときに必ずチェックするポイントを5つにまとめました。

① 採光と通風のバランス
  • 窓の大きさや位置は、家の中からと外からのバランスを考慮する。
  • 夏は日差しを避け、冬は光を取り込む設計が重要。
  • 風の通り道を確保すると、エアコンに頼りすぎない快適な家に。
② 家事動線の「最短ルート化」
  • 冷蔵庫→ シンク → コンロ→ 家電収納の距離
  • 洗濯機 → 干す場所 → 収納の流れ
    効率が悪いと毎日の負担が増えます。
③ 収納の“適量”を見極める
  • 「多ければ良い」は間違い。使わない物が溜まりやすくなります。
  • 動線上に必要なだけ配置するのがベスト。
④ 構造的な安全性
  • デザイン重視や間取り重視で柱や壁を減らすと耐震性が低下することも。
  • 見えない部分こそ信頼できる設計を。
⑤ 将来の変化への柔軟性
  • 家族構成の変化、リモートワークの増加、介護の必要性、造作家具の有無など。
  • 間取りを将来も変えやすくしておくと安心です。

最後に

「家は3回建てないと理想にならない」と言われることもありますが、
専門家の目線を最初から取り入れれば、1回目から満足度の高い家が建てられます。

失敗するには「理由があります」
しっかりと経験豊富な専門家のアドバイスに耳を傾けるのも一つです。
本当の専門家はSNSにはあまりいないかもしれませんが・・・だからこそしっかり見極めましょう!

次回は、「風水と暮らしの関係について」お話しします。

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