月曜日、火曜日、水曜日と毎日暮らす中でも、曜日によってリズムは変わります。
火曜日は、家族それぞれのスケジュールが動きだし、忙しくなるタイミングでもあります。
だからこそ、この日に意識したいのが「動線」です。
家の中の“流れ”を整えると、不思議と心も整っていきます。
■ 暮らしがスムーズになる“動線”とは?
たとえば朝。
家族全員が起きて、洗面所やキッチンに集まってくると
「ちょっとどいて!」「タオルどこ!?」なんてプチ混乱が起こりますよね。
これは間取りや動線の“設計”が整っていないサイン。
・生活リズムが考えられてなく洗面所が1つで渋滞している
・荷物がリビングに集中して散らかる
・洗濯物を干す場所が遠く、毎日移動が大変
こうした不便さは、最初の設計で解消できることが多いんです。
■ 建築士として大切にしていること
私は間取りを描くとき、こんなことを必ず想像します。
- 家族全員の生活動線をイメージして、どうすればスムーズに動けるか?
- 洗濯→干す→たたむ→しまうが、できるだけ短い動線でつながるか?
- 玄関からリビングへの導線で、荷物やコートが散らからないか?
「こんなこと、細かすぎない?」「なんでこんなこと聞くの?」と不思議がられることもあります。
でも、『毎日繰り返す暮らしの中で、最もストレスになるのはこの“ちょっとした不便”』なんです。
■ 暮らしのリズムを、設計で整える
私は、家づくりは“暮らしの器”を整えることだと思っています。
気持ちよく動けて、
家族が自然に寄り添って声をかけあい、
「なんだか今日、気分がいいな」と感じられる空間。
それが、“動線”という目に見えない流れの力なんです。
■ おわりに
設計は、ただ部屋を並べる作業ではありません。
紙の上の平面図をパズルのように並べても、決してあなたにとって1番の住まいにはなりません。
暮らしを想像し、未来の“動き”までデザインすること。
今日も、あなたの毎日がスムーズに、心地よく流れますように。
そんな住まいを一緒につくっていけたら嬉しいです。