朝、コーヒーを淹れる香りと、窓から入るやわらかい光。
足元には、猫のたまえとちよこがストレッチをしながら、こちらをじっと見上げています。
「早く窓を開けて外の空気を入れてよ」と言わんばかり。
そんな何気ない日常こそ、暮らしを楽しむための宝物だと感じます。

私が設計で大切にしているのは、この『何気ないひととき”を贅沢にできる住まい』です。
■ 贅沢はお金ではなく「質」から生まれる
豪華な設備や高級家具がなくても、
・朝日が差し込むダイニング
・外の景色を楽しめる窓の位置
・猫が日向ぼっこできる床の素材や居場所つくり
こうした小さな工夫が、毎日の満足感を大きく変えます。
■ 家の中心に“お気に入りの時間”を置く
私の提案では、間取りを決める時に**「一番好きな時間帯や過ごし方」を聞く**ことがあります。
たとえば
- コーヒーが好き → 朝日が入る東側にダイニングでゆったりした時間を提案
- 夜の読書が好き → 静かで落ち着いた読書コーナーを設置
- 猫と遊ぶ時間 → 猫の生活時間を見ながら、キャットウォークを家族の動線に組み込む
こうして暮らしの軸を設計の中心に置くと、住み心地が格段に上がります。
■ 動線と景色はペアで考える
「動線=便利さ」だけで考えると、ただの効率的な家になってしまいます。
でも、動線の途中に『ごほうび』を置くと、そこを通るたびに心が満たされます。
ーーたまえとちよこが日向で丸くなっているのを眺めながら廊下を通る——
そんな何気ない光景が、日常の幸福度を上げてくれるのです。
視線を庭に向ける。家族が楽しんでいるところが見える様にしてみるなどですね。
最後に
家づくりは「性能」や「見た目」だけではなく、
どの瞬間を一番大切にしたいかを考えることから始まります。
それが決まれば、あとは設計で形にするだけ。
それがわかれば、あなたにとって最高の住まいが出来上がります。
明日は**「専門家だから知っている、後悔しない家づくりのチェックポイント」**をお届けします。
暮らしの軸が見えると、家づくりはもっと楽しくなります。
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