「片づけても、すぐ散らかるんです」
お客様との打ち合わせで、よく耳にする言葉です。

でも実は“片づけ”が苦手なのではなくて、
「どこに戻せばいいか」がわからないだけのことが、ほとんどなのです。


家づくりをしていると、「収納は多ければ多いほどいい」と言われることもあります。
けれど実際には“ただのモノ入れ”が増えただけで、
しまい方に困ってしまう…というケースも少なくありません。

本当に暮らしやすい収納とは、
『使ったあとに、自然と“戻す”ことができる場所』があること。


たとえば——
・玄関の鍵やハンコは、帰宅後すぐ手が届く場所へ
・洗濯カゴとタオル収納は、なるべく近くへ
・子どものおもちゃは、取り出すのも、片づけるのも“ワンアクション”でできるように
・買った食材、日常品はきまった場所に置く

こうした“戻す動線”を整えるだけで、
「片づけ」という家事のハードルが、ぐっと下がります。


間取りの設計段階で、どこに何を収納するかまでイメージしておくと、
収納が「負担を減らしてくれる仕組み」に変わります。

収納の多さは“安心”ですが、収納の位置は“暮らしやすさ”そのものです。

しまう場所ではなく、戻す場所を考える。

それが、家事をラクにし、家族も自然に動ける住まいにつながっていきます。

「片づけ」という家事のハードルが、ぐっと下がります。


風水の観点でも、物が多すぎるのはよくありません。
物にも気があると考え、特に長年つかっていない荷物などは、「重い気」を発すると捉えます。

重い気は、家の空気を悪くするのでできるだけ取り除くのがよいです。

できれば、必要最低限で、使うものが家の中にあるのは一番よいことなのです。

まずは、物の帰る場所を決めて、少しずつ不要なものを減らしていきましょう!

🐾 あとがき

わが家の猫(ちよこ)も“お気に入りのおもちゃ”であそんだあとは、どこかにもっていきます。
後をついていくと、必ずソファの下に持っていって大切そうにかかえています。
ネコも、「きまった場所」があるって、安心するものですね。