近年、高齢化に伴う「高齢化対応住宅」というものを目にします。
その中でも、意外と簡単に考えがちなスロープについて考えてみます。

では車いすを使う時どれくらいの長さのスロープがいるでしょう?

例) 玄関ポーチが地面より35cm上がっています。
   このポーチまで車いすで上がるのにどれぐらいの長さがいるでしょう?

さてどうでしょう。。

スロープ(傾斜路)については、建築基準法では
「8分の1を超えないこと」と決まっております。

しかし、スロープはその他法令によって様々な決まりがあります。
たとえば「バリアフリー法」「まちづくり条例」など・・・・

住宅で考える場合、「バリアフリー法」の規定は守りたい所です。

では「建築基準法」と「バリアフリー法」大きくどのように違うかと言いますと、「勾配です。」
建築基準法では「8分の1を超えないこと」でしたが、
バリアフリー法では、「12分の1を超えないこと」となっています。

で、今回の場合ですと

建築基準法の場合 35cm×8 =2.8m
バリアフリー法    35cm×12=4.2m   

4.2mって結構長いですよね。普通車で約4.1m程度ありますので
車スペース一台分の長さ・・・・

しっかり計画して作らないと難しいですよね。

ちなみにこれは、一直線にスロープを作った場合。
折り返しにすると踊場ができるので注意が必要です!!




高齢者住宅をお考えの場合は事前に計画が必要ですね。

※実際に計画の際は、様々な方法がございますので建築士にご相談下さい!!