先日、収納の考え方をお話しする機会がありました。
「あら!なんてことでしょう!!こんな所にスッポリ収納されました!」
「誰にでも簡単にできる収納術」

って
「収納」と聞くとそんなマジックを皆さん期待する様です。

では今回は収納について。
まず、日本の家庭の9割はモノがあふれて困っています。
モノの所有率は、日本がトップクラスです。
また、日本は人口密度が高く家の面積も海外に比べて小さいです。


「住むスペースは少ないのに、モノはあふれてる。」


だったら収納方法をいくら考えても一緒です。
根本的に「モノが入りきらない」のです。

ではモノを手品の様に「ふわっ」て消すことができればいいんでしょうが。
それを期待して「収納術」というフレーズが巷にあふれています。


では消して見せましょう・・・「ハイ!」。


って消せませんよね。

あきらめますか?
あきらめませんよね?

手品が使えないなら、自力で考えて収納するしかないのです。

では、何から始めましょう?

流行りの「断捨離」「こんまりさんのトキメキ」に共通することは、何でしょう?

「捨てること」です。


つまり、不要な物を取り除いて要るものだけに絞るのです。
「収納」が先ではないのです。

お昼の番組でも、「素敵!100円ショップのアイテムで不思議収納術!」
なんてよく見ますが、はっきり言って間違いです!
「綺麗にはなりません」

実際手を入れた場所は綺麗になるでしょう。
しかし根本が間違えているので、モノは家の中を移動して行くだけ。
収納と言うより見えなくしているだけなのです。

始めにすることは、分けるのです!
「使うもの!使わないもの!」
「いるもの!いらないもの!」

日本人には、モノを大切にする心が備わってます。
だからモノを捨てることができず、たまってしまうのです。

でも考えてみてください。
使わない爪切りが三つもあります。
いつも使うのは、一つ。
着ない服が、山ほどあります。
いつかは、着ようと思いタンスの奥に仕舞っています。

「私はモノを大切にしてる」と思ってますが、
爪切りは、この先ずっと使われません・・・。
服も着ようと思っていますが着ません。

爪切りには爪切りの、服には服の役目があるのです。
眠ってるだけでは、何も役にはたちません。
これは、大事にしてるとは言えませんよね。

本当にモノを大事にするためには、愛着をもってきちんと使ってあげる。
人間一人の使えるモノの量なんて限られています。
モノの量とどこに何があるのかを自分で把握できるように絞り込むのです。
把握できるようになれれば、使えないものをこれ以上買わなくて済むはずです。

そのためには、まず最初に物の整理!
使うもの!使わないもの!を心に問いかけて、
今目の前にあるモノたちを分けてみましょう!