1. 図面を前に感じるモヤモヤ
家づくりの打ち合わせで、多くの方がこう言います。
「図面って、なんだか難しすぎてよくわからないんです…」
白黒の線が並び、数字や記号がぎっしり詰まった図面は、専門家以外にとっては暗号のように感じるかもしれません。
でも実は、図面はただの技術資料ではなく、
あなたの夢や暮らしを建物というカタチに翻訳する、設計者との会話ツールなんです。
2. 図面の3つの大切な役割
モノコトデザインでは、図面を以下の3つの役割として考えています。
- あなたの暮らしの意図を見える化すること
- 職人や現場が迷わず動けること
- 法律や安全基準を満たすこと
この3つがそろって初めて、理想の家づくりがスムーズに進みます。
3. 図面をわかりやすくする工夫
例えば、あるお施主さまは最初「図面は難しくてわからない」とおっしゃっていました。
そこで、私たちは図面に加え、手描きのスケッチやパース(立体図)、写真を用いて説明を重ねました。
- 「この壁の向こうには収納が隠れています」
- 「この窓からは朝日が入ります」
- 「ここに小さなカウンターを設けて、作業スペースにしましょう」
こうした会話を繰り返すことで、図面は単なる図解ではなく、暮らしのイメージが膨らむコミュニケーションツールに変わりました。
4. ハウスメーカーや工務店の裏側を知る強み
私たちはこれまで、ハウスメーカーや工務店の図面作成や修正を数多く手がけてきました。
- 現場でよく起こるトラブルの原因を知っている
- 最新の建築トレンドや法律改正に対応できる
- 施主さんが気づきにくい点を事前に提案できる
その経験は、施主さまにとって大きな安心材料になります。
5. 図面は「未来の暮らしのリハーサル」
家は建てて終わりではありません。
完成後の暮らしを想像しながら、図面でリハーサルをすることが大切です。
例えば、キッチンの位置や収納の配置、光の入り方。
ここを間違えると、完成後に「使いにくい」と感じることになります。
私たちは打ち合わせで図面と並行して、パースや模型、実際の素材サンプルも見てもらいながら確認を重ねます。
お施主さまと一緒に、未来の暮らしを具体的にイメージしながら進めることで、後悔を防ぎます。
6. 図面打ち合わせのリアルな一場面
ある日の打ち合わせでは、
「この窓の高さは子どもが立って絵を描ける高さにしたい」
「リビングの南側に大きな窓をつけて日当たりを確保したい」
そんな細かなご希望を一つずつ図面に落とし込みながら、
「この配置だと家具はどこに置けますか?」
「ここに棚をつけると掃除はしやすいでしょうか?」
といった質問を繰り返します。
会話を通じて図面がどんどん「自分たちの家」になっていく瞬間です。
7. 図面づくりにこめる思い
モノコトデザインは年間3棟に絞って設計をお受けしています。
それは、一つひとつの図面に全力で向き合いたいから。
雑な設計はしません。
数字や線の意味を丁寧に解説し、あなたの暮らしにフィットした図面を作ります。
8. 次に知ってほしいこと
次回は、モノコトデザインが提案する玄関と寝室の風水について。
家の“気”を整えることで、もっと心地よい暮らしが実現します。
👉 続きはこちら:玄関と寝室を整えると、家の“気”が変わる — 風水から読み解く住まいの入り口
モノコトデザイン株式会社
代表取締役/一級建築士 日吉一幸
30年以上、3,000棟以上の住宅設計経験を持ち、風水を取り入れた快適な住まいづくりを提案。
丁寧な対話と現場管理を大切にし、年間3棟限定で質の高い設計を行っています。