照明を考えるとき、悩みますよね。
これは、新築を建てる時以外に、アパートやマンションでも同じ。 

インテリアショップで見て、何となく「これオシャレ!!」と思って買ったら

「インテリアショップの時とイメージが違う。」
「なんか暗い。」

なんてことありませんでした?  

これは、室内の壁紙や床の色などの影響もありますが、電球の色の違いが大きいです。

ランプの種類には、昔懐かしい 「白熱灯」、現在主流の「蛍光灯」、最近流行りの「LED」などがあります。 

このランプの種類によっても見え方は変わります。
LED に関していえばメーカーによって色が違うため注意が必要です。  

次にランプの色についてです。

「白熱灯」は、一色しかありませんが、陰影が出来る為落ち着いた雰囲気で温かいムードある光の色です。 近年は、CO2の問題から白熱灯の生産は減少しています。(一部メーカーは生産中止しています)

「LED」や「蛍光灯」の色には、「昼光色」「昼白色」など、があります。
これらは、経済的で影が出来にくい演出効果を持っています。 

「白熱灯」
陰影ができ、立体的に見せます。やわらかく、暖かみのある色です。料理などが美味しそうに見えます。

「蛍光灯の電球色」
影ができにくく落ち着いた雰囲気の光です。
リラックスしたいスペースなどに合う暖かみのある色です。

「蛍光灯の昼白色」
爽やかな雰囲気の光です。勉強や読書など安定した光を希望される方に合う色です。

          (コイズミ照明カタログより転載)

ランプには、ワット数も関係します。
白熱ランプと蛍光ランプ、LED、共に違います。
これも、明暗を分けるところでもあります。 
器具を選ぶ時は、この辺に注意が必要です! 

日本人は、明るさを好みます。
ひとつの影響は、戦争や高度成長期を通ってきた心理的影響もあるとは思います。
明るいネオンは、日本の成長そのものでした。
「明るいナショナル♪」なんて歌があったぐらい輝く日本でした。 

近年は、照明メーカーも落ち着きや安らぎをうたった照明計画を推奨しています。

しかし、何も知らない建築会社は、あいかわらずシーリングライトを「ボン!」と部屋の真ん中につけて終了!!  
実に悲しい瞬間です。照明計画は奥が深いのです。
照明計画で部屋の雰囲気は決まります。

よい照明とは、必要な場所に必要な光を落とし、
あまり、主張しない器具が理想だと思います。

勉強部屋にシーリング、「ボン!」はオッケーですが、
リビングの安らぎスペースや寝室にシーリングはあまりおすすめしません。
ちょっと照明を凝ると、全てダウンライトを提案なんて話も聞きますが、
それもよいとは、思いません。
  
一番のおすすめは、部屋に「ボン!」のシーリングはやめて、
「あかり玉」をつくるのがよい雰囲気になるとおもいます。
スタンドをおいたり、壁にブラケットをつけることであかり玉をつくることができます。  特にダイニングのあかり玉には、「ろうそく」を使うなんて言うことも楽しいと思います。「ろうそく」は、「1/fゆらぎ(エフブンノイチゆらぎ」と言うリラックスできるひかりです。 
近年、アロマなど安らぎを求める人も増えています。暑い夏ですが、風鈴にミント系のアロマを振り掛けて
涼しげな風と風流な明かりで夏を演出してみるのもオススメです。