現在一般的に使われている寸法は「メートル」
以前建築の寸法は、「尺・寸」の尺貫法であった。
「きゅうひゃくとう(910)」・・・住宅の寸法でよく耳にした寸法である。
最近は、メーターモジュール(1000)がよく使われている。
「廊下など尺より広く取れる」
メーターモジュールが使われる理由である。
でも住宅を作るに当たっては、
尺・寸をうまく取り込めた方が良いと思っている。
寸の由来は、親指と人差し指を広げた長さと言われている。
尺は所説あるが、小指(手首)から肘までの長さと聞いた。
一方メートルは赤道と北極点の距離から割り出したものと言われている。
所説はどちらでもよいのだが、
基準寸法の違いは、身体寸法か環境寸法かである。
建築の巨匠、ル・コルビュジエは、
「モデュロール」と言われる独自の寸法をあみ出した。
この寸法は、人体寸法と黄金比を取り入れたもの。
結局、環境寸法(メートル)では
プロポーション(見た目)や使い勝手の面で影響があったのだと思う。
メートルや尺・寸が混在している日本の住宅。
見た目だけでなく施工や使い勝手にも何か気になる所が多々ある。
細かなことですが人に関わる寸法にはこだわりたい。