突然ですが、「 間が悪い 」という言葉を耳にします。
「君、間が悪いね。もう少し良いタイミングで入ってこれないか?」
「・・・・(-_-;) スミマセン・・・」
この「 間 」と言うのは時間という意味ですね。
日本語には様々な「 間 」を使った言葉があります。
言葉の数を見ても日本がこの「間」を身近に感じていたことが伺えます。
では、建築の用語で「 間取り 」という言葉があります。
間取りとは「空間を取ること」で柱や仕切により空間を分けていくこと。
つまり、間取りの「 間 」は空間を表す意味の間です。
一間という単位も独特ですよね (今回単位には触れません)
つまり、「 間 」とは時間や空間といった間隔を表す言葉で使用されています。
日本の建築は「 間 」を意識した建物でした。
例えば「 まど 」という漢字。
普通は「 窓 」ですよね。
しかし、一昔前は「 間戸 」でした。
空間を戸で区切ったものが「 まど 」だったのです。
ではなぜ「 窓 」になったのでしょうか。
英語で「窓=ウィンドウ(window)」です。
諸説あるようですが、
由来は「wind=風」+「ow=穴」とのことです。
風の通り道を「窓」と表現した様です。
日本の建築の考えも、西洋の空間の概念が入ってきて大きく変わりました。
それまで日本の建築は柱で空間を認識する「 間 」の考えでした。
西洋は、日本の様な柱構造でなく、
壁で区切るという壁構造のがメインだった為
「 間 」という考えではなく、「 壁 」だったのです。
つまり、「壁の穴」の「窓」になったのだと思います。
千利休が小さな空間から宇宙を感じた様に、
日本の建築は空間をうまく考える建築なのです。
日本の考えを生かした建物が増えたら素敵ですよね。
家を考えるとき「まど」も重要ですね。