住宅を計画する際、
「どれぐらいの値段になるのだろう・・・」って疑問がわきます。
最初に展示場や工務店さんにコンタクトを取ると、
プランと同時にこの資金計画の話になる事があります。
「総額○○○○円になります。」
「そうなのかぁ。で、月々の支払いは・・・・」
!!!!!!待って下さい。
本当にすべての予算が入っているでしょうか?
入っていないのは論外ですが、その中でも曖昧で金額が狂いやすいものは、
「外周り・外構予算(エクステリア)」
「要望でカーポートとデッキはお願いしました!だから大丈夫!」
「ホントに?」
カーポートやデッキをちゃんと要望として言っていれば金額差は小さいですが、
多いのは「100万円で予算見ています。」などの根拠のない予算。
ひどい場合はどんな敷地でも予算100万なんてことも。
結果、外構は何もできず。
「入居後落ち着いてからやります・・・・」
本来建物を計画するにあたって、
敷地の周辺情報・建物条件・外構周り、他と全てを考えながら進めます。
つまり予算を組む段階で全て入れないといけません。
確かにお施主様の想いは建物内部に強く、中を重視することは仕方ありません。
では、外構を気にしなかったためによくある失敗を・・・。
①排水計画(最終枡)を見逃した為、玄関のアプローチに排水の桝がある。
これは、よく見かけます。
アプローチに綺麗なタイルや石を貼っているのに桝がかかって汚く見えていることが、、、
最終桝がアプローチ沿いで排水計画上避けられないこともあります。
しかし、外構計画と排水計画を一緒に行えばデザインにも問題ありません。
②ブロック塀や給排水管が邪魔で木が植えられない。
③中と外をつなげた計画が作りづらい。
④窓や軒を配慮していない。
⑤中と外のテイスト(色・素材感)が違う
⑥建物に予算をかけすぎて外周りが何もできない。
など。
建物と外構は同時に考えないと良いことはありません。
建物計画だけの図面。
外構計画だけの図面。 どちらもNGです。
建物打ち合わせの際は、外周りの木の位置や車庫の位置など考えることが必要です。
テラスなど計画する際は外観も配慮する必要がありますので立面図も見ながらの計画が望ましい。
外構打ち合わせは、平面図や立面図や色や素材の仕様書を使って行う必要があります。
初期予算の取り方や外構の計画は、建物と外構がわかる建築士に相談することをお勧め致します。
初期の打ち合わせで外構までイメージがわかないかもしれませんが
「外構は後から。」ということだけはやめて頂くことが良い住まいへの近道です。