玄関は“気”の通り道。家の運気はここからめぐる。
家づくりの相談を受けていると、間取りの中で軽視されがちな「玄関」。
けれど、風水の考え方では――
玄関は「気」が入ってくる場所であり、家全体の『運気の入口』 とされます。
私自身、風水を実践的に学ぶ中で
「玄関の状態=その家の状態」
といっても過言ではないと実感するようになりました。
風水に学ぶ、玄関の“基本のき”
風水(フライング・スター風水術)では、玄関と寝室に最も注目します。
そこに入る「星(エネルギー)」によって、その年・その家の流れが大きく左右されるからです。
また、明るさ・風通し・整頓は、良い“気”を呼び込む三大ポイント。
- 自然光や照明で明るく保つ
- 換気を意識して空気をよどませない
- 余計なモノを置かず、気が流れるよう整える
これらを整えるだけで、家の“空気感”が変わったという声もよくいただきます。
玄関設計に活かせる建築士の視点
一級建築士として、設計の中で風水を意識する場合
「気の流れを設計でどう仕込むか?」がとても重要です。
たとえば、
- 玄関ドアの位置と開き方
- 玄関の位置と外部空間の関係
- 玄関に入ってからの動線
こうした要素は、建築的な空間の流れであり、風水的にも“気の動線”に直結します。
良い家は、気が「入り」「めぐり」「抜ける」。
この流れを意識した設計こそ、空間の力を引き出すコツでもあります。
『いかにも風水やってます!』とわかるような風水は風水と建築がNGな関係です。
さりげなく「ここちよい」が本来の風水と建築の関係です。
そのため初めての提案の方は、「この家風水どこが取り入れているんですか?」
と気づかれないくらいにさりげなく取り入れています。
小さな工夫から始めてみませんか?
たとえば今日、帰宅後に「玄関の靴を一足だけしまってみる」
たったそれだけでも、気の流れは変わります。
気の通り道(床に物を置かない)これを少しづつ実践してみるのも「あり」です。
家の空間と向き合う“習慣”が、暮らしの質をゆっくりと整えていきます。
今日のまとめ
玄関は、単なる出入り口ではなく「気の入り口」。
設計でも暮らしでも、玄関を整えることは、家全体の運気を整える第一歩になります。
風水は信じるかどうかよりも、「整った空間は気持ちがいい」と感じる感覚が大切。
それは、設計の現場でも日々実感していることです。