モノコトデザインでは、ハウスメーカーなどの様に決まった仕様(標準仕様)というものはございません。しかしながら、長年住宅を建築してきまして、「オススメの仕様」・「性能基準」というものがございます。まずは、当社がオススメする仕様と住宅性能でご検討下さい。全てのご提案を受け入れて頂く事がハイグレードな住まいになることは間違いありませんが、「予算」というものがどのお施主様にもございます。ご提案の中でお話しを進めながら最終決定して頂く様になります。

工務店や住宅メーカーの仕様は、工事のしやすさや金額のみを追求する傾向にあります。また建築設計事務所では、性能や素材については、あまり理解せず、見た目でしか考えていないことが多々あります。モノコトデザインが掲げる、50年先の長く美しいく住むと考えた時には「性能や素材」の知識は必須の事項になります。金額を追加すればいくらでも良いものはありますが、コストバランスと日々変わる法律や製品の中、標準仕様という概念ではなく、モノコトデザインで検討した未来へのBESTをご提案させて頂きます。

モノコトデザインが考える「予算のかけ方」 
家族の想い・機能障害を起こさない > 構造・安全に関わること > 家の寿命にかかわること > 手に触れる部分 > 設備  
 (それぞれの内容に+普遍的なデザイン)

【外部】屋根 ガルバリウム鋼板


屋根材は耐久性(メンテナンス)、下地への水の染み込みにくさ、地震に対する強さ、価格が重要になります。
地震の多い日本では、出来るだけ屋根は軽く作る必要があります。また、雨が多く高温多湿のため、水の染み込みにくさや耐久性が影響してきます。
古くから日本は陶器瓦が支流でした。しかし、瓦自体の性能は優れていますが、屋根の重さや下地への耐久性を考えると現在の日本の住宅にはガルバリウム鋼板の方が適していると考えます。平屋の計画でしたら陶器瓦も良いと思いますが、屋根面積が増えるためコストアップにはなりやすいです。また、コロニアルなどのスレート葺きやシングル葺きなどは、軽量で耐震性やコストには適していますが、劣化が早く、定期的なメンテナンスが必要になります。
ガルバリウム鋼板は音の問題や断熱性を問われることはありますが、断熱材をしっかり施せば軽減はされます。また、モノコトデザインでは屋根は勾配屋根で出来るだけシンプルに架ける屋根計画をこころがけており、雨漏りなど起こしにくい構造です。

【外部】外壁 塗壁をご提案


外壁は周辺環境に大きな影響を与えます。
風土を考えると塗壁(ジョリパットやそとん壁、sto、漆喰・リシン掻き落とし)をオススメしております。同時に屋根の軒の出をしっかりと確保することで、外壁のメンテナンス期間を延ばすこともできます。長期使用を念頭に置き、できるだけメンテナンスが少なく、更新の際にも費用が抑えられるものと考えています。
サイディングの場合、近年出ている高耐久なサイディングであればメンテナンスについては良いと思います。継ぎ目のコーキングを無くした、シーリングレスのサイディングが必須にはなりますが、使う際は、色や柄に注意しながらご提案いたします。しかしながら日本の風土には適していない様に思われますので可能な限り、塗壁をご提案しております。一般的なサイディング外壁は、初期費用は抑えられますが色あせがひどく、シーリング目地も劣化するため定期的なメンテナンスが必要になります。長い年月でみると費用がかさみ、割高になります。また偽物感が強いためオススメはしておりません。

【外部】窓(サッシ)・玄関ドア


窓は高性能サッシ(樹脂サッシ以上)をご提案しております。
断熱の損失は窓の性能がモノをいいます。HEAT20「G2・G3」の基準を目標値に合わせております。
玄関ドアも同様に高性能の断熱ドアをご提案。


【構造】ベタ基礎(高耐久基礎)


木造住宅を計画する上で、ベタ基礎は床全体で建物の荷重を地盤に伝えることができるので構造的にとても安定しております。
また、基礎は建物を作る上で一番重要な部分です。そのため、長期優良住宅以上の基礎を標準仕様としております。
ベタ基礎は建物下部分がコンクリートで覆っていますので、シロアリの浸入経路を防ぐことができ、建物の躯体の耐久性を見込めます。

【構造】木造(在来工法)


住宅をつくる上で、日本の風土とコストを考えると「木造」が一番あっていると思われます。その中でも、「柱と梁」でつくる在来工法で計画致します。全棟バランスを考慮した構造計算を一級建築士が行います。

【内部】床材 無垢床


床は人が触れる部分 暖かみのある無垢フローリングをご提案。床は部屋のイメージにも大きく影響しますので、モノコトデザインのイメージにあった色見の床材をチョイス致します。 無垢床は、季節によっては乾燥収縮をして隙間ができます。また、色焼けをしますので年々色が変わっていきます。乾燥収縮や色焼けは床が生きている証拠です。長い時間を共にする家と一緒に変化を味わってください。

【内部】壁 塗壁をご提案


壁は塗壁(漆喰等)をご提案致します。塗壁は年々風合いがでてきます。自然の材料ですので体にも安心です。夜の壁の印影が作り出す空間は「やすらぎの時間」は何ともいいがたい時間になります。 塗壁はキズがつきやすかったり、壁の隅がひび割れを起こすこともありますが構造的に問題はありません。床と同じく風合いを楽しんでいただけたらと思います。

【内部】内部建具 ドア


モノコトデザインでは間仕切りを多用しないので、寝室、トイレ、脱衣所にドアをご提案致します。
木製のドアを基本にデザインドアになります。

【内部】水廻設備


水廻りは、キッチン、洗面台、お風呂、トイレがあります。設備代はちょっとした仕様の変更で金額が大きく変わります。モノコトデザインとしては、機能障害(使い勝手に影響がある)が起こる事さえなければ、出来るだけ価格を抑えてシンプルにまとめて頂くことをおススメしております。意外に皆様ここに予算をかける方が多いですが、設備はすぐに古くなります。また設備については家の中の仕様でみても寿命はあまり長いものではないのです。

【性能基準】高断熱住宅(断熱仕様)


HEAT20「G2・G3」を目標基準としております。

最低レベルとして長期優良住宅(ZEHレベル)が取得できる「断熱等性能5」以上を推奨しております。

【性能基準】シロアリ対策


木造で計画する上で、シロアリ対策は必須になります。
北海道の一部の地域を除き、ほぼ生息するシロアリは、木造住宅の天敵です。
福岡では、シロアリの発生率は高く対策をおろそかにすると、あっという間に家が朽ちてしまいます。
一般的には、シロアリ対策として土壌処理を行い5年毎などに定期的に建物周りに散布をして土壌処理を行っているところがほとんどです。
ベタ基礎は、コンクリートを打設するためシロアリが上がりにくい工法といわれております。
しかしながら、コンクリートのひび割れ等の隙間から上がってくることも推測されるため、モノコトデザインでは、基礎下に防蟻剤混入防湿フィルム(アリダンシート)を敷き込むことでダブルの対策をご提案しております。

※土台から1mまでは、防腐・防蟻処理を施すし、土台・大引きは防腐・防蟻を施した材木をご提案しております。