「友達を呼んで気軽にいつでもパーティーがしたい・・・・」良く耳にする言葉です。

「LINE」や「FaceBook」とコンテンツが増えて行っているのは、
つながりを求めた結果でもあるかもしれません。

しかしこれらは、あくまでバーチャルなので現実的には「何かしたい」と感じているようです。
結果、若い人たちの中では、「鍋パ」「たこパ」「ピザパ」・・・など様々なパーティーが行われています。

最近は「ハロウィン」などの行事も盛んで、
海外のように、お互いの家庭を訪問して行うパーティーも増えて来ています。

しかし、住宅の使い勝手の悪さがそのパーティーの進行を妨げています。

日本の良く見かけるオーソドックスな間取りは、パーティーや人を招くことを考えていない為、
使い勝手がすごく悪いです。

設計者自体も、そういったパーティーの思考はなく、発想が希薄なため
「パーティー=大きな部屋」
と言った使い勝手の悪い空間をさらに増やしていると思います。

現在の日本の家は、「日本的な考えとモノ+西欧的な考えとモノ」が交じりあって出来ています。

今後はさらに、海外の考えやモノが増えていき日本の住まいを変えて行くと思います。

元々は、日本にも「パーティー(集まりごと)」という考えと空間はありました。

結婚披露や法事は自宅で行われており、それができるよう設計されていました。
現在では家で行うことはほとんどないと思います。

このような行事は準備が大変ということもありますが、
部屋に間仕切りができた(小さく区切られた)ことも一つだと思います。
部屋に「壁」ができ、屏風や襖をみることも少なくなってしまいました。

ヨーロッパの「個」を大切にする、「プライバシー重視」が家の部屋を分けたのです。

欧米と比べると日本の家は土地も狭く部屋も小さいです。


人を招く家をつくるためには、日本の伝統的な間の取り方も参考にしてつくる必要がありそうです。