日本の省エネ基準は?

日本の住宅性能を示す際、H28年省エネ基準、ZEH基準を取り入れている工務店が多いです。
2023年時点で省エネ基準の基本となるのは、国土交通省が定めた、2016年(平成28年)に制定された通称「H28省エネ基準」です。
こちらの「H28省エネ基準のレベル」が日本で現行推奨される省エネの基準になります。

省エネを検討する際に検討する項目が2つあり、「断熱等性能等級」と「一次エネルギー消費量等級」になります。
(断熱については・・・こちら)
「一次エネルギー消費等級」は6段階で示され、等級4が、H28省エネ基準となります。
ZEHレベルで等級6(長期優良住宅も等級6が必須)で「H28省エネ基準より削減率20%以上」が必要になります。
※一次エネルギー消費等級は、一次エネルギー消費量の削減の程度を示す性能を等級で表示。等級が大きいほど省エネ効果の高い住宅になります。
※等級基準を満たすためには、一次エネルギー量の大きい「空調」「換気」「給湯」「照明」の設備は省エネ効果の高い機器を選定する必要があります。

将来を見据えて「HEAT20」の省エネ

省エネを検討する際に「H28省エネ基準」が日本の基準とお伝えしましたが、今後の動向としましては世界基準に近い「HEAT20」の基準が支流になってくると思われます。
(HEAT20については・・・こちら)
HEAT20の省エネルギー削減率は、上記のZEHレベル基準より厳しいものになります。
G1・G2・G3の3つにグレードに分かれますが、「G1でH28省エネ基準より40%削減率(九州の場合)」になりかなり厳しいものになります。
※「G2:H28省エネ基準より55%削減率、G3:H28省エネ基準より75%削減率(九州の場合)」

省エネと創エネ