少し蒸し暑い日が続いてきました。

もう暑さにやられそうです。

蒸し暑さでは京都が有名ですが、様々な対策がなされております。

京都の建物は町屋の長屋造りが多いです。

そのため縦に空間を使ったり、坪庭を配置することでうまく使い風が抜けるように計画されれています。

長屋にはよく通り土間が計画されています。

家の正面入り口から裏の通りまで、道と道をつないである作りですが、風も人もうまく流れるように計画されています。

京都の文化は建物とは別に「おもてなしの心」を大事にしております。

「郷に入っては郷に従え」のイメージで強い内容もありますが、普段取り入れられるような「おもてなし」もあると思います。

そのひとつが「門はき」と「打ち水」。

簡単にいえば、掃き掃除と水撒きです。

「門はき」とは、家の前の道路とおとなり様の一尺分(約30cm)を掃除すること。

「打ち水」とは、掃除後水を撒いてほこりが立ちにくくすること。

「「門はき」と「打ち水」が終わると、お客様を気持ちよく受け入れます。」という意味で行われていました。

料亭などではよくみかける光景です。

また、綺麗に掃除されている道にゴミは捨てませんよね。

ゴミがある場所にゴミは増えていきます。

でも今では、この「打ち水」本来の主旨ではなく、「涼」を得るための動作が強くなっています。

掃除をするという所が抜けて行ってますよね。

同じように「招く」という所では、京都の方は自宅訪問の際は待ち合わせ時間に少し遅れて訪問するとも聞いたことはあります。

これは、訪問先の方の「もてなしの心」で、

訪問者の方の為にギリギリまで自宅内をチェックをする為少し遅れて訪問するのがマナーとのこと。

地域により様々な文化があります。

その殆どが奉仕の心が強い日本ならではの動作だと思います。

家を計画される際も、もてなしの心を散りばめることで素敵な家になります。

住む方が幸せなのはもちろんですが、家に来られた方も居心地が良い家を作りたいですよね。

小さな気配りが素敵な家のはじまりです。